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【受付時間】

平日(午前8時00分〜午前11時30分)

2科以上の受付は11時00分までになります
診療開始時間 : 午前9時00分から

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診療科・部門

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疾患・診療の特色

食道・胃に対する胸腔鏡・腹腔鏡手術(上部消化管)

食道癌の治療は極めて高度な技術と総合的な判断力が必要です。平松医師は北摂地域で数少ない食 道外科専門医の資格を有しており、腹臥位(うつぶせ)による完全胸腔鏡・腹腔鏡下の食道切除再建術を 行います。食道と胃の境界部の癌に対しては胃癌とは異なる特別な専門的知識が必要で、当科では腹部 から横隔膜を経由する術式で低侵襲かつ根治性の高い手術を追求します。その他逆流性食道炎、食道 裂孔ヘルニア、アカラシア等、むねやけや逆流、食べ物の通過障害の症状を伴う良性疾患に対する腹腔 鏡下手術にも力を入れています。
早期から中期の胃癌に対しては幽門側胃切除・噴門側胃切除・胃全摘を問わず、吻合操作まで腹腔内で行い、小開腹を加えない完全腹腔鏡下手術を定型手術としています。一方、高度進行胃癌に対しては 積極的な拡大手術や補助療法を併用することにより治療成績の向上を目指します。

大腸癌などに対する腹腔鏡手術・内痔核に対する硬化療法(下部消化管)

大腸癌はそのほとんどを腹腔鏡下に手術できるようになり、患者さんの痛みの軽減や入院期間の短縮につながっています。直腸癌ではできるだけ人工肛門(ストーマ)をつけない手術を選択することが原則ですが、肛門機能が保てず便失禁を繰り返すようではかえってケアが困難になる場合もあり、慎重に適応を決定します。当科にはストーマ外来もあり、専門の医師と皮膚・排泄ケア認定看護師がストーマケアにあたります。肛門疾患のうち、痔核に対しては軟膏などのお薬の治療が基本です。薬でよくならない中程度の痔核にはジオン(硬化療法)も行っています。重度の痔核や脱肛、痔瘻には手術を行いますが、当院では術後の痛みのコントロールや傷口の清潔保持のために数日から1週間程度の入院をお勧めしています。

ストーマ外来

コロ・ウロストーマに関する悩みごとの相談、ストーマのケアについての指導を行っており、新しい装具の紹介、装着技術の習得、灌注排便法の指導、性機能障害に関する相談など、長期にわたる経過の中で変化していく問題点を、医師と専門の看護師(皮膚・排泄ケア認定看護師)が協力して解決します。
第2、第4木曜日の午後2時から予約制で行っています。 お問い合わせは、消化器外科外来まで。

肝・胆・膵疾患

胆石症ではほとんどが単孔式腹腔鏡手術という、おへそのところに穴を1ヵ所開けるだけの手術でできるようになりました。総胆管結石の場合も内視鏡治療との併用により、ほとんど傷の残らない治療が可能です。肝切除術に対しても腹腔鏡下手術を導入し、症例によっては単孔式で行える場合もあります。原発性の肝腫瘍だけでなく、特に大腸癌の肝転移では積極的な肝切除により延命や完治が得られるケースもみられます。膵癌に対する切除例も増加しており、膵頭十二指腸切除術は高度な技術を要する高難度手術ですが、当院での術後の患者さんは大きな合併症なく経過されています。

その他一般外科、救急疾患

 鼠径ヘルニアに対してはケースに応じて腹腔鏡手術と鼠径アプローチ(足の付け根に近いところを切開する方法)を使い分け、最適な方法を選択しています。いずれのアプローチでもメッシュを充填する方法が主流で、再発率も低く安全な方法です。急性虫垂炎も多くは単孔式腹腔鏡手術が可能ですが、腹部の救急疾患では、とにかくできるだけ早く受診していただくことが重要です。
その他比較的稀な疾患ですが、GIST(消化管間葉腫瘍)に関しては近畿地区の研究会代表を務める専門医を有します。その他診断困難な腹部・後腹膜腫瘍などもご相談ください。

手術の術式の特色

内視鏡(腹腔鏡・胸空鏡)手術について

上記にいくつか内視鏡手術について触れましたが、もう少し詳しくご説明いたします。 胃癌や大腸癌をはじめとする消化器の手術は、腹部に大きな傷が必要でした。 しかし、現在では腹腔鏡手術と呼ばれる手術方法が普及し、小さな傷を4-5箇所で行えるようになりました。 胃や大腸、肝臓などの腹部の臓器は「腹腔」、その上部にあたる食道は「胸腔」と呼ばれる袋の中にあります。 その腹腔・胸腔を二酸化炭素で膨らまして、傷からカメラ(内視鏡)と小さなマジックハンド(鉗子)や切開器具を 挿入して手術を行います。 傷が小さくなると、術後の痛みは軽減され、体の回復も早くなって早期の退院につながります。

開腹手術と腹腔鏡手術の傷跡の比較

傷一つの単孔式腹腔鏡手術

さらに傷を少なくして、ひとつの傷だけで行う手術を単孔式腹腔鏡手術と言い、胆石症や急性虫垂炎を中心に行われています。 従来の方法では2-3箇所の傷が必要でしたが、臍の約2cmの1つの傷だけで手術することによって術後の傷跡はほとんど目立ちません。

胃癌や大腸癌の手術も傷を少なく

単孔式腹腔鏡手術の技術を利用して、当院では胃癌や大腸癌などにも、以前より傷を少なくした手術を行っています。 これを減孔式腹腔鏡手術と言います。臍の傷に加えて2mm径程度の細径鉗子を用いることにより、一般的な腹腔鏡手術と 同等の操作性を確保しながら、複雑な手術も安全に行えます。