当院における緩和ケアの特徴
おひとりおひとりを大切にして、その人にあったケアを提供していきます
当院の緩和ケア病棟(LAKESIDE HOME)は総合病院の一部として2002年に開設された独立型ホスピスです。豊かな自然に囲まれ、静かで落ち着いた雰囲気の病棟でゆっくりと過ごしながら、総合病院の利点も活かした質の高い専門的緩和ケアをおひとりおひとりに合わせて丁寧に提供しています。このような緩和ケア病棟は全国的にも少なく、大阪北部を中心に他府県からも入院をご希望される方もおられ、年間約200人の患者さんがご入院されます。
当院の緩和ケア病棟で大切にしていること
専門性の高いチーム医療で患者さん・ご家族の苦痛を軽減する

質の高い専門的緩和ケアをチーム医療で提供し、身体的な苦痛を軽減するだけでなく、精神的な苦痛やスピリチュアルな苦痛、社会的な苦痛などを軽減します。
落ち着いた環境でできるだけ快適に過ごしていただきます

自然豊かで静かな療養環境と充実した入院施設で大切な時間をできる限り快適に過ごしていただけるようお手伝いします。
ご家族の気持ちにも寄り添った心に届くケアを行う

患者さんご本人だけでなくご家族の気持ちにも配慮し心に届くケアを提供します。
治療について
緩和ケア病棟というと何も治療をしないと誤解されることもあります。がん自体に対する手術や抗がん剤治療は行っておりませんが、当院は総合病院内にあるという利点を生かし、必要に応じて例えば放射線治療や腎瘻造設、ステント留置など症状緩和のために各科の診療を受けることが出来るのも当院の強みの一つです。難治性疼痛に対する神経ブロック等に関しては当院麻酔科及び麻酔科を通じて、大阪医科薬科大学病院に紹介させていただきます。このような緩和ケア病棟での処置や薬剤の調整により症状が軽減し自宅に退院される方もおられます。
病室などの入院環境
お部屋は全室南向きの個室でテラスに面しているため、明るく静かな雰囲気で過ごしていただけます。
春には桜がきれいに咲き、テラスには四季折々の花などが飾られています。お部屋の前に広がる“やすらぎの池”には春から夏にかけて鴨の親子が来たり、冬になると白鷺などの渡り鳥も飛来するため自然を身近に感じながら過ごしていただくことができます。
ベッドでテラスに出てお花見をされる患者さんもおられますし、車いすでテラスや池の周りを散歩しながらご家族との大切な時間を過ごされる方もおられ一緒に撮った記念写真をお部屋に飾ることもできます。



また、特別浴室では通常では入浴できないような寝たきりの患者さんも入浴できるようになっておりみなさま喜ばれています。一般浴室では座った状態で浴室まで移動できる機械も備えており、足腰の力が弱っていても安心して移動でき、大きな窓から外を眺めながら気持ちよく入浴していただけます。
病棟のデイコーナーには季節ごとにひな人形や七夕の飾り、クリスマスツリーなどをボランティアさんが飾ってくれます。