特色
乳癌の診療及び検診について
乳癌は本邦女性の悪性腫瘍罹患率のトップとなって久しく、患者さんの数も年毎に増えています。乳癌の治療は手術のみならず化学療法、放射線療法、ホルモン療法、 分子標的療法など多岐にわたります。幸いにも各治療法に対する反応はいずれにおいても良好です。それだけに適切な治療選択が予後に関わり、重要となってきます。
当院外科では、日本乳癌学会の乳腺専門医が乳腺疾患の診療に従事しています。外来は月・水・木・金(火を除く)に診察しています。
当科では、日本乳癌学会のガイドラインに準じて治療を行っています。術前化学療法後に温存療法を行う場合や、形成外科と一期的、二期的乳房再建術を行う場合もあります。
平成30年度は乳房温存手術、同時再建術をあわせると75%の温存率でした。センチネルリンパ節生検は85%に施行しました。化学療法、ホルモン療法も乳癌分野は激しく進歩し変化していますが、常に最新の適切な治療を適切な患者さんに提供すべく、我々も研鑽しつつ診療にあたっています。
高槻市乳癌検診は【マンモグラフィーあるいはエコー併用】を施行しています。月・水・木・金(火を除く)の予約を承っています。自覚症状のない方は検診予約をお願いいたします。何らかの症状がある方はできるだけ、かかりつけ医の紹介状をいただいて予約の上、外来受診してください。マンモグラフィーは認定放射線技師(主に女性)が担当しています。
乳癌は、適切な治療により安心な生活に復帰することが十分に可能な病気です。乳房は女性にとり単なる一臓器ではなく、女性の女性たる根源の部分であるとも思います。そういう気持ちを持ちつつ患者さんの診療にあたらせていただいております。乳房に異常を感じたらご相談ください。
あなたの大事ないのちと乳房を守るために。