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RI検査
RI検査室
RI検査室は平成29年3月にSPECT-CT装置が導入されました。
SPECT装置がCT(吸収補正用)と一体化したことにより、従来の画像と融合し、より正確な画像を提供することができるようになりました。RI検査は放射性医薬品を投与して画像化する装置です。

投与された薬品が臓器に取り込まれる様子や分布を画像化・データ化することで、CT装置やMRI装置では得られない臓器の機能や病変の広がりを確認することができる装置です。



認知症・パーキンソン症候群・レビー小体病の鑑別補助、心臓の機能や血管の状態の把握、がんの骨への広がり、肺の梗塞部位の把握、腎臓の機能の把握などのさまざまな分野で活躍しています。



検査にかかる時間
検査する臓器や組織によって異なります。RI検査は放射性医薬品の投与から検査が始まります。
投与と同時に開始し約40分の測定時間の検査から、長いものでは投与後48時間以降に約1時間の測定をする検査などさまざまです。
目的部位 | 投与後測定までの時間 | 測定時間 | 予想合計時間 |
---|---|---|---|
骨シンチ | 2~3時間後 | 約40分 | 約3~4時間程度 |
負荷心筋シンチ | 負荷直後+ 2~3時間後 | 約40分×2回 | 約4~5時間程度 |
安静心筋シンチ | 投与10分後 | 約40分 | 約1時間程度 |
心筋脂肪酸代謝 | 投与20分後 | 約40分 | 約1時間程度 |
肺血流シンチ | 投与5分後 | 約30分 | 約1時間程度 |
安静脳血流シンチ | 閉眼安静15分後 | 約30分 | 約1時間程度 |
Datスキャン | 3~4時間後 | 約30分 | 約4~5時間程度 |
心筋交換機能 MIBG | ①投与20分後+ 2~3時間後 | 約40分 | 約4~5時間程度 |
②24時間後 | 約40分 | 約30分+ 約1時間程度 | |
腫瘍Gaシンチ | 2日後 | 約40分 | 約30分+ 約1時間程度 |
甲状腺シンチ | 投与5分後 | 約30分 | 約1時間程度 |
その他検査 | RI検査室にご相談ください |
次項に該当する方は、検査ができない場合があります。事前に医師とご相談ください。
●妊娠中、または妊娠の可能性のある方
●リブレ、ICD等の検査時に取り外せない医療機器をお使いの方
検査時の注意点
ベッドが移動して撮影をします。急に起き上がったり、降りようとすると危険です。
まれに副反応の症状がでる場合があります。症状を感じた場合は当院へ連絡をお願い致します。場合によっては受診していただく可能性があります。
検査の流れ
投与時
●検査は最初に静脈注射を行って放射性医薬品を投与します。
●検査によって投与前後に制限等の注意事項があります。
検査前
●撮影部位によって脱衣または更衣をお願いする場合があります。検査着も用意しています。着替えやすい服装でお越し下さい。
●撮影の障害となるもの(ネックレス・ボタン・入れ歯等)を外していただくことがあります。
●1回の測定は数分から数十分かかります。動かないようにしていただきますが、息を止めるなどはありません。(測定は複数回行います。)
●検査内容により必要体位(姿勢、体の向き)をとるために体に触れる場合があります。痛みなどある場合は事前に担当者にお知らせください。
検査後
●検査終了後、特に注意していただくことはありません。他の検査がある場合、そちらの注意点を(飲食、排尿等)ご確認ください。
*同一の検査であっても内容によって手順が異なる場合があります。主治医やスタッフからお伝えした内容をご確認ください。
核医学検査Q&A なぜ核医学検査をうけるの?
核医学検査はどんな検査なのですか?
放射線を放出するアイソトープを含んだ薬を使って、ガンマカメラで体内の状態を調べる検査です。
放射性医薬品とはどんな薬ですか?
放射性医薬品は、体の外から見えない病気の場所や臓器の状態を、放射線という信号を出して知らせてくれる薬です。
核医学検査はどのような手順で行われますか?
検査の予約→検査に必要な準備→検査の実施→検査結果のお知らせ、の順に行われます。検査の性質上、目的の臓器に薬が集まるまで待っていただいたり、絶食、服用中の薬の一時中止などが必要になる場合もあります。
CT、MRI、超音波などの検査とどうちがうのですか?
核医学検査はおもに臓器の働き具合(機能)を調べます。CT、MRI、超音波検査は、形(位置)や大きさを調べます。必要な検査を組み合わせて行うことで、具合の悪い部分の機能やその形、大きさがわかります。その結果、治療の方針を決めたり、効果的な治療が行われているかを判断したりすることができます。