研究発表について
当院薬剤部では、臨床研究の中の観察研究と呼ばれる分野、たとえば患者さんへの直接的な侵襲がなくカルテから必要な情報を取得して研究発表を行うといったケースについては、患者さんから直接同意を得るとは限りませんが、研究内容の概要を公開して患者さんにご意見を伺う機会を設けています。
院内の倫理審査を経て個人が特定されない形式で研究発表がなされますが、ご自分のデータが使用されることを望まれない方は以下までご連絡ください。
【連絡先】
・高槻赤十字病院 薬剤部長 小島一晃 072-696-0571
【薬剤部で予定している研究発表】
3)当院における免疫複合療法の実態調査 ~第3報~
2020年4月から2023年8月に当院で免疫複合療法が導入された患者さんを対象に、有効性(全生存期間中央値)・安全性(有害事象発現状況)をカルテにて後ろ向きに調査。
(倫理委員会受付番号:R5-15)
2)当院におけるニボルマブ+イピリムマブ併用療法の実態調査 <第59回日本赤十字社医学会総会にて発表済>
2021年1月から2022年9月にニボルマブ+イピリムマブ併用療法が投与された患者さんを対象に、有効性(全生存期間中央値)・安全性(有害事象発現状況)をカルテにて後ろ向きに調査。
(倫理委員会受付番号:R5-06)
1)免疫関連有害事象(irAE)における予後関連因子の検証 <第33回医療薬学会年会にて発表済>
2016年3月から2023年3月に免疫チェックポイント阻害薬が投与された患者さんを対象に、irAEの種類・複数irAE発現の有無・重篤性・薬剤師外来進言の有無が予後改善因子となりうるか、カルテにて後ろ向きに調査。
(倫理委員会受付番号:R5-05)

包装シートの誤飲
錠剤を包装シートごと飲んでしまい、喉や食道などを傷つけたという事故が起きています。
- 包装シートには誤飲防止のために、横か縦の一方向にのみミシン目が入っているので、1錠ずつに切らないでください。
- 包装シートを飲み込んだかもしれないと思ったら、ただちに診察を受けてください。
- 1回分ずつお薬を袋にまとめて入れる「一包化」を活用しましょう。(診察時に医師にご相談ください)
お薬は子供の手の届かないところに保管
子供の誤飲事故のうち、医薬品・医薬部外品によるものが約15%に上ると報告されています。 誤飲を防ぐために、お薬は子供の手が届かないところに置く習慣をつけましょう。
車の運転などの危険作業と薬の影響
お薬によっては、自動車の運転・機械の操作・高所作業等危険を伴う作業に従事している最中に、めまい・眠気・意識がもうろうとする・ 意識がなくなる・突然倒れるなどの副作用が発現し、事故を起こす可能性があります。 お薬と一緒にお渡しする薬剤情報提供書などで該当するお薬かどうかを確認し、ご不明な点はご相談ください。
お薬手帳の活用
「お薬手帳」とは、服用中の薬について、時系列に記録しておくための有用なツールです。お薬の服用歴や薬によるアレルギー経験を記録し、医師や薬剤師に正確に伝えることはとても大切なことです。
病院や薬局に行く時には必ず持って行きましょう。また、緊急時に備えて携帯しておくとよいでしょう。