血液浄化療法室のご紹介
血液浄化法とは、透析、濾過、吸着などの原理を用いて血液の量的・質的異常を是正し、一時的に不全臓器機能を代行したり、血液中の病因物質を除去することにより疾患の治癒を図ろうとする治療法です。
血液浄化療法室の空き状況について
ベッド数:8床
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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午前 | ○ | △ | ○ | △ | ○ | × | × |
午後 | ○ | △ | ○ | △ | ○ | × | × |
- 何らかの理由により入院された維持透析患者さんの人工透析や、これから血液透析を始められる導入期の患者さんを対象にした人工透析を行っています。原則的には、外来での維持的な人工透析は行っておりません。
血液浄化療法室の特色
血液浄化療法室では血液透析をはじめ、血漿交換、血液吸着など様々な特殊血液浄化など各種血液浄化を行うことができる環境にあります。各診療科の医師と密に連携をとりながら治療にあたっています。
<血液浄化療法室で行っている主な血液浄化療法>
腎代替療法
- 血液透析(Hemodialysis; HD)
- 血液ろ過透析(Hemodiafiltration; HDF)
- Online-HDF、Offline-HDF
- 間歇補充型血液ろ過透析(Intermittent Infusion Hemodiafiltration; I-HDF)
- 腹膜透析(Peritoneal Dialysis; PD)
特殊血液浄化
- 単純血漿交換(Plasma Exchange; PE)
- 血液吸着療法(Hemoadsorption; HA)
- エンドトキシン吸着、薬剤吸着、LDL吸着
- 血漿吸着療法(Plasma Adsorption; PA)
- 血球成分除去療法(Cytapheresis)
- 白血球除去療法(LCAP)、顆粒球除去療法(GCAP)
- 持続的腎代替療法(Continuous Renal Replacement Therapy; CRRT)
- 腹水濾過濃縮再静注法(Cell-free and concentrated Ascites Reinfusion Therapy; CART)
血液浄化を行うにあたって大半の患者様は充分な血液量を確保するために自己血管内シャントや人工血管内シャントを造設することになります。血液浄化は生命維持に重要な治療であるため、シャントの管理も大切になってきます。当院では、シャント造設、透析導入も行っています。血液浄化療法室では、2台の超音波診断装置(エコー)を所有しており、シャント造設前の血管の評価、造設後のシャント血管の血行動態、形状評価も行っています。シャント血管にストレスがかかり狭窄・閉塞を起こすことがありますが、エコーでの情報、治療中の状況、心理面についてスタッフ間で情報共有しシャントPTAなどの治療を行っています。