主な業務内容
血液浄化療法
血液浄化業務では主に慢性、急性腎不全に対する血液透析を行っています。循環動態が不安定な患者に対しては HCUにて CHDFや SLEDといった緩徐な血液浄化、肝不全や血液内科疾患などに対しては血漿交換療法、その他、トレミキシンなどの吸着療法などの特殊血液浄化も行っています。また、遠心分離を利用した末梢血幹細胞採取や白血球増多症に対する白血球除去や腹水・胸水濾過再静注(CART)療法を行うことが可能な環境が整っています。臨床工学技士は血液浄化に関する準備から治療中の管理、装置の操作を行っています。また、水質管理、血液浄化関連装置の保守点検、部品交換なども行い安全に血液浄化を施行できるよう努めています。オンコール体制をとっているため緊急時にも対応可能です。
循環器領域業務
循環器業務として心血管カテーテル業務、ペースメーカー業務に携わっています。オンコール体制を取っており24時間365日対応することができます。
心臓カテーテル業務
心血管カテーテル業務では、冠動脈疾患や閉塞性動脈疾患に対する治療においてIVUS、OFDIといった血管内イメージングモダリティ機器の操作、IABP、PCPSといった補助循環の操作、物品管理を行っており、より安全、迅速に治療、検査を行えるよう努めています。
ペースメーカー関連業務
ペースメーカー植え込みからペースメーカーのフォローアップまで行っています。臨床工学技士は、プログラマの操作、物品管理、外来での定期的なフォローアップや遠隔モニタリングシステムの管理を行っています。当院では5社（BIOTRONIK、Medtronic、Boston、MicroPort、Abbott）のペースメーカーを取り扱っているため、どの機種でも対応することが可能となっています。植え込み型心電図記録計も対応できます。
手術室業務
手術室では、麻酔器の使用前点検、手術関連機器のトラブル時対応を行っています。また、麻酔器や電気メスの保守点検を行っています。
消化器疾患関連業務
消化管内視鏡、気管支鏡の準備、点検を行っており安全に業務が遂行できるよう努めています。カプセル内視鏡では臨床工学技士による一次読影を行っています。他施設では一般に外注先である読影センターで判読されるため２～３週間の期間を要しますが、当院では院内で一次読影が行われるため、 緊急的な処置を有する病変を早期発見し、より迅速な治療が開始できます。また、肝癌に対する経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)の装置の操作を行っています。
医療機器管理業務
人工呼吸器、輸液・シリンジポンプ、生体情報モニタ等の各種医療機器の管理、保守点検を行っています。物品の管理から使用前、使用中、定期点検、トラブル対応まで関わっており、医療機器を安全に使用できるよう努めています。また、各部署に向けて適正使用のための研修会を開催しています。
