前十字靭帯の治療について
前十字靭帯は、膝の前方への動きや、ねじれを制動しています。そのため、切れたまま放置していると、膝関節の異常な動きが残るため、後になって、軟骨の摩耗や、新たな半月板損傷をきたす可能性があります。
- 手術を受ける前に
手術は、けがのはれ、痛みが軽減して、曲げ伸ばしがスムーズにできる程度に回復した時期に行います。通常、受傷後1か月前後が目安になります。 - 手術について
前十字靭帯は、切れた端を縫い合わせても癒合しません。そのため、採取しても影響のない、自分の組織を利用します。通常、太ももの内側にあるすじを採取して、前十字靭帯の代わりになるように移植します。手術は内視鏡を用いて行います。 - 入院について
2週間前後の入院で行っています。 - 手術後の経過
手術の翌日からトイレに行くことができます。松葉杖は、手術後、約1か月使用します。軽いジョギングは手術後3~4か月から、スポーツへの復帰は8~12か月をめどにしています。