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ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)

消化管腫瘍の内視鏡治療は、腫瘍の周りに金属の輪を巻きつけて焼切るEMR法で施行されてきました。 現在でも多くの腫瘍はこの方法で切除が可能ですが、大きいものや、腫瘍の下への液体の注入で挙上が悪い腫瘍は、切除できなかったり、 多分割切除となり根治度の判定が困難になる場合が少なからずありました。
これに対し、特殊なナイフで腫瘍の周囲を切開し、内腔側からはがし取るESD法が開発され、上記のような腫瘍に対しても内視鏡治療が可能となりました。当院はESDの症例数が豊富で、2022年11月までに胃ESD 875例、大腸ESD 433例、食道ESD 113例施行し、全周性の表在食道がんや、10cmをこえる早期胃がん・早期大腸がんの切除が可能です。

また、なるべく待機期間を短くして早く安全に治療が出来るように、治療日程のご相談をさせて頂いております。

食道ESD

食道の全周性の病変も、処置後にステロイド局注・内服を併用することで狭窄のリスクを減らしてESDで切除することが可能です。食道ESDは2022年11月までに113例、全周性の病変も4例切除しています。

食道ESD
食道ESD
食道ESD

胃ESD

出血が多い部位の胃体部の10㎝程度の大きな病変も、切除できます。胃ESDは2022年11月までに875例施行しています。

胃ESD
胃ESD
胃ESD

大腸ESD

大腸は壁が薄く穿孔リスクが高とされていますが、当院で病変径が10cm以上の大腸腫瘍もESDにより数多く切除しています。大腸ESDは2022年11月までに433例施行しています。

大腸ESD
大腸ESD
大腸ESD

超音波内視鏡(ガイド下生検)

胆膵系の処置で、近年急速に進歩している分野に超音波内視鏡があります。超音波内視鏡は、内視鏡先端にある超音波端子で消化管の中から胆道・膵臓や粘膜下腫瘍を観察するものです。
当院には超音波内視鏡に熟練した医師が在職し、最新鋭の超音波内視鏡・超音波内視鏡ガイド下生検システムを導入していますので、 膵臓腫瘍や粘膜下腫瘍の正確な診断するとともに、膵炎後の膵嚢胞に対しても、ドレナージなどインターベンションEUSまで施行できます。

安心・安全を追求した大腸内視鏡

大腸癌は、癌の中で女性では1位、男性では3位の死亡原因となっています。しかし、早期に発見すれば、粘膜内癌では内視鏡治療ほぼ100%治癒、 筋層までにとどまった癌でも手術をすれば90%以上の5年生存率が得られます。 すなわち、早期発見が治癒に結びつく癌です。このため、便潜血検査で陽性の場合や症状がある場合には必ず大腸内視鏡を行うことが、早期発見のために重要です。 しかし、大腸内視鏡は苦しいという認識から便潜血陽性となった方の3割が内視鏡を敬遠し、結果的に大腸癌の発見が遅れているという現状があります。 このため当院では積極的に鎮静薬を使用し、ほとんどの患者さんでは寝ている間に検査が終わり、皆さんに苦痛を感じないよう配慮した大腸内視鏡検査を提供できるようにしています。

精密で苦痛の少ない上部内視鏡(胃カメラ)

精密で苦痛の少ない上部内視鏡(胃カメラ)
大きさの比較

胃癌は、癌の中で男性2位、女性3位の死亡原因となっています。 このため、人間ドックや健診による定期検査、症状がある際の胃カメラは、早期発見のために非常に重要です。
この検査では、 食道、十二指腸も観察するため、最近話題になっている逆流性食道炎や食道癌の検査も兼ねることができます。
当院では、最新鋭の経鼻内視鏡を導入し、経鼻内視鏡においても経口内視鏡検査に劣らない精緻な画像を撮影することができます。
また、経口内視鏡が必要な場合も、嘔吐反射が強い方には、鎮静下の内視鏡も可能で苦痛の少ない検査を実施しています。

小腸カプセル内視鏡・小腸ダブルバルーン内視鏡 

これまでから、食道・胃・十二指腸と大腸は、内視鏡スコープによる検査が数多く施行されてきました。それに対し、小腸は口からも肛門からも遠く、 しかも極めて長いためスコープが到達できず、長らく「暗黒の臓器」と呼ばれてきました。
しかし、内視鏡の開発から数十年たって、2000年頃、カプセル内視鏡とバルーン内視鏡という2つの革新的発明により、小腸の内視鏡による観察が可能となりました。 カプセル内視鏡は、文字通り飲み込んだカプセル型内視鏡で小腸を撮影し、画像を体の表面につけたセンサーで受信し記録するというものです。
ただ、この方法では、生検を行ったり、止血処置をしたりすることはできませんので、実際にスコープを小腸に到達させる必要があります。これを可能としたのがバルーン内視鏡で、これはオーバーチューブとスコープに装着したバルーンにより腸管を短縮することで 小腸深部に内視鏡を挿入し観察する方法です。

当院では、カプセル内視鏡とバルーン内視鏡の中でも特に高性能なダブルバルーン内視鏡を導入し、全消化管が観察可能となりました。
これにより、食道から大腸までのすべての消化管の検査が可能で、当院で検査・処置を完結できます。

小腸カプセル内視鏡・小腸ダブルバルーン内視鏡
小腸カプセル内視鏡・小腸ダブルバルーン内視鏡 
小腸カプセル内視鏡・小腸ダブルバルーン内視鏡 

大腸カプセル内視鏡

2014年1月より、術後の癒着など大腸内視鏡スコープで検査不能であった患者さんに対し、カプセル内視鏡による大腸検査が保険適応となりました。
使い捨てカプセルが高価格であること、腸管洗浄剤の服用が非常に大量であることから、現段階では大腸内視鏡スコープの挿入が不可能な患者さんへの保険適応となっておりますが、 これまで内視鏡スコープの挿入が不可能であった患者さんに有益な検査です。

大腸カプセル内視鏡
大腸カプセル内視鏡

肝臓がんに対する穿刺焼灼療法(RFA)

肝癌の治療として、サイズが小さく個数が少ない場合は手術が第一選択でしたが、2021年にガイドラインが改訂され、エコーガイド下に行う穿刺焼灼療法が手術と並んで第一選択となりました。エコーを見ながら細い針で局所麻酔を行い、肝癌を穿刺して焼灼する治療であり、病棟処置室にて約1-2時間で施行可能で、5-6日前後で退院でき、手術より低侵襲な治療法です。焼灼療法として、1980年代からエタノールを注入するPEITが、2000年代からは熱で焼灼するラジオ波焼灼療法RFAが急速に広まりました。近年、マイクロ波焼灼療法がRFAに代わり広がりつつあります。当院ではRFAを中心に肝癌に対する焼灼療法を積極的に行っており、症例数も年々増加傾向にあります。また、以前は肺がかぶってエコーで見えない肝癌や、胆嚢・腸管などの臓器に接している肝癌に対してRFAを安全に行うことが出来ませんでした。しかし、2021年にRFA前にブドウ糖液を胸腔や腹腔へ注入する人工胸腹水作成術を当院へ導入し、現在はこのような肝癌に対するRFAも可能となり、治療可能な肝癌症例の幅が広がりました。肝癌の治療は、他にもカテーテルを用いた肝動脈塞栓療法や薬物療法、放射線療法などがあり、いずれも当院で施行しておりますが、サイズが小さく個数が少ない場合は焼灼療法が低侵襲で根治性が高く、非常に有用です。当院の焼灼療法は、なるべく待機期間を短くして早く安全に治療が出来るように、治療日程のご相談をさせて頂いております。

肝臓がんに対する穿刺焼灼療法(RFA)
肝臓がんに対する穿刺焼灼療法(RFA)
肝臓がんに対する穿刺焼灼療法(RFA)

消化器内視鏡センターの最新鋭の内視鏡消毒設備

消化器内視鏡センターの最新鋭の内視鏡消毒設備

当院では、感染予防のため消毒にも細心の注意を払っており、4台の自動洗浄装置を備えるとともに、全内視鏡検査について洗浄記録を残しています。