2023年05月29日メディア
名誉院長 古川福実らの研究がアレルギー科専門ジャーナル『Journal of Allergy and Clinical Immunology Global』に掲載されました
アジア初、大規模疫学調査で、乳児期の唾液接触と学齢期のアレルギー発症リスクとの関連性を明らかに
5月24日に和歌山県立医科大学皮膚科 久保良美先生や高槻赤十字病院名誉院長 古川福実らがプレスリリースを行いました。
研究成果は,アレルギー科専門ジャーナル『Journal of Allergy and Clinical Immunology Global』に掲載されました。 タイトルは、「乳児期の唾液接触と学齢期の子どもたちのアレルギー発症」です。
親の唾液によるおしゃぶりの洗浄を介した唾液接触は、一般的には避けるべきと思われています。しかし、3570名の調査によって、湿疹(アトピー性皮膚炎)に関して、次のことが明らかとなりました。
1)乳児期の食器共有による唾液接触は、学齢期の湿疹発症リスクを低下させる可能性がわかりました
2)乳児期の親の唾液によるおしゃぶりの洗浄を介した唾液の接触は、学齢期のアトピー性皮膚炎とアレルギー性鼻炎発症リスクを低下させる可能性がわかりました。
安心安全なアレルギー予防法の開発に繋がる可能性があります。