快適な生活を維持するための外来心臓リハビリテーション
心臓病をもつ患者さんに
チームの力で最適なリハビリテーションを提供
高槻赤十字病院では、2023年4月より外来心臓リハビリテーションを開始いたします。
心臓リハビリテーションは「急性期」で終わるものではなく「回復期・維持期」にわたり切れ目なく継続することが重要です。
医師、看護師、理学療法士、栄養士などで構成されたチームにより、適切な負荷の運動や生活指導、栄養指導を実施します。「生涯にわたる快適な生活の維持」を目的として、外来心臓リハビリテーションが注目されています。
心臓病をお持ちの方で、心臓リハビリテーションを希望される方は、ぜひ当院にご連絡ください。
心臓リハビリテーションとは
再発や再入院防止を目指した総合的なプログラム
心臓病の患者さんが、低下した体力を回復し、精神的な自信を取り戻して、社会や職場に復帰し、さらに心臓病の再発を予防し、快適で質の良い生活を維持する事を目指して行うリハビリテーションです。
心臓リハビリテーションの効果
- 運動能力が増加し、楽に動けるようになります
- 狭心症や心不全の症状が軽くなります
- 不安やうつ状態が改善し、快適な社会生活を送ることが出来るようになります
- 動脈硬化のもとになる危険因子が軽くなります(高脂血症、高血圧、糖尿病、肥満)
- 血管が自分で広がる能力や自律神経の働きがよくなるとともに、血栓ができにくくなります
- 心筋梗塞の再発や突然死が減り、死亡率が減少します
心臓リハビリテーションはチーム医療
心臓リハビリテーションはチーム医療です。医師、看護師、理学療法士、薬剤師、健康運動指導士、管理栄養士、臨床心理士など多職種で構成されます。重要なのは患者さんやご家族もチームの一員であるということです。
心臓リハビリテーションの対象疾患
冠動脈疾患 | ・急性心筋梗塞 ・狭心症 |
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心不全 | ・慢性心不全(*1) |
心臓手術後 | ・冠動脈バイパス術後 ・TAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)後 ・弁膜症手術 |
大血管疾患 | ・大動脈解離 ・大血管術後 ・ステントグラフト内挿術後 |
末梢動脈疾患(*2) |
心臓リハビリ室での流れ(イメージ)
外来心臓リハビリテーションを受けるには?
導入機器
高槻赤十字病院の心臓リハビリテーションでは、下記の医療機器を導入しています。
エルゴメータ ストレングスエルゴ5
心臓疾患等で体力が低下した患者さんにも効果的な運動療法を提供する
- タッチパネル付カラー液晶で視認性と操作性が従来モデルから向上
- 4つの負荷モード(定ワット/定トルク/等速度/定心拍)を搭載
- サーボ制御技術により低体力者でも適切な運動が可能
- 心臓運動負荷モニタリングシステムRH-1000と接続可能なタイプも用意
ウェルバイク BE-260
低トルク負荷を実現したスタンダードエルゴメーター
- 2N・mからの低負荷が可能。低体力者の負荷テストからリハビリまで対応。
- 2段踏台一体デザインで乗り降りが楽に。背もたれ付の安全設計。
- 適応身長135cmから適応可能。