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楽しく幸せな研修医時代のために

楽しく幸せな研修医時代のために

初期研修医として過ごす 2 年間は、医師として患者さんと医療界に貢献する人生という大海原に出る大切な準備期間です。この期間をどう過ごしたかが、その後の医師人生において非常に大切だと考えています。

私の研修医時代は 30 年以上前になりますが、先輩方から指導を受け、自分でも医学文献などを読んで知識を蓄え、病院では研修医同士で助け合い、時には困難を共に乗り越えながら臨床経験を積みました。当時、研修医の仲間の中で生まれた絆は、今も続いています。今日まで医師人生を歩んでこられたのは、楽しく幸せな研修医時代があったからと言っても過言ではありません。

これから私たちが指導する研修医のみなさんにも、時代は違えど、私と同じように充実した研修医時代を過ごしていただきたい。患者さんを自分の家族と思って寄り添い、真剣に治療にあたれる医師、患者さんを第一に考えられる、真の意味での優しさを持つ医師に成長できるサポート体制を整えています。“病院全体で研修医を育てる”この考えをもって臨んでいます。

多くの症例を経験できるマンツーマン指導

研修医の最大の弱点は「若く、健康であること」。患者さんから「痛い」「辛い」と言われても、最初はピンとこないでしょう。一方、現代の若い世代は情報収集能力に長けており、医学の進化も加速していますから、先輩医師より最新医学には詳しいこともあるかもしれない。豊富な知識に先輩たちから授けられる「経験」がプラスされれば、素晴らしい医師になれます。

患者さんにとっては研修医と言えどプロフェッショナルの医師。私たちも医師免許を取得した同士、対等と考えています。先輩としての権威を振りかざす指導はしません。同じ医師として、教え、教えられる関係であることを基本にしています。
当院はがん治療をはじめとする高度医療を行っていますが、研修医は内科で数名という規模ですので、一人でたくさんの症例を経験できることがメリット。指導医による丁寧なマンツーマン指導のもと、多くの実技経験を積めます。総合病院ですが診療科間の垣根が低く、連携がとれており、病院全体で研修医をバックアップする風土が根付いています。

研修医の皆さんが受ける2年間の臨床研修が、将来へとつながる実りの多いものとなるよう病院全体でバックアップします。その基本は、自らが患者さんから学び、真の医師力をつけるために勉強することです。そして、病院はチームで動いています。病院が何をしてくれるかを期待することも大事ですが、自分が病院のために何ができるかを考え、実践してください。

人の意見に耳を傾け、知識や技術の修得に意欲的な方をお待ちしております。

研修期間に「人生の栄養」をプレゼント

月 1 回は研修の進捗状況を確認し、年に 3 回は個人面談。現状についてや将来の希望など、じっくりと聞かせていただき、時には自身の経験からアドバイスもさせてもらいます。夏季の離島研修も当院の特徴。仕事では救急患者さんを夜間に自衛隊のヘリコプターで搬送したり、プライベートではきれいな海を眺めながらおいしい魚料理を食べたりと、離島ならではの経験ができます。

また例年、指導医と研修医のみんなでヨットクルーズに出かけ、釣りと海水浴を楽しんでいます。思いっきり遊びながら、いろんな話をしてリフレッシュする時間は「研修期間の良い思い出になった」と研修後の医師たちから言われています。自分が病気になった時、担当してほしいと心から思える「臨床医」になっていただくために、親身の指導を実践しています。研修期間中に心・技・体の力を蓄えることで、その後の進路の選択肢も広がるでしょう。私たちが何よりも願っているのは、医師として、人として、幸せな人生を歩んでくれること。ご縁のあった研修医のみなさんに「人生の栄養」をプレゼントするべく、私たちも切磋琢磨を続けています。